映画「レッドタートル」。感想記。
「
レッドタートル ある島の物語」。
スタジオジブリがフランスと手を取り合い
つくった最新作です。
ご縁あって、石川県能登半島からの帰り
金沢でみることができました。
美しく、じんわりと、言葉にならない
響きを残してくれる、素晴らしい作品でした。
見終わったあと、小波のような
静かな安らぎの涙がしばらく止まらなかった。。
そして感想が言葉にならなく、
沈黙したひとときが、しばらく続きました。
このアニメには感情で漏れる声、心情と
連動した音楽はあるけど、言葉がありません。
そのため見る人の心の海に
なにも考えさせることなく
スッと入り込んで行くのだと思います。
まるで夜、夢を観ているような状態で。
そんな海のような潜在意識から
浮かび上がってくる感想は、まさに十人十色。
同じ人生を歩いてる人は誰もいないから。
そして、私の海から湧いてきたことは、
愛と憎しみの狭間で、どんなに出会わなければ
よかったと思うような逆縁も、
ありがたいと思う御縁も、
生きる動力になるということ。
そして、どちらも受け入れて初めて、
古い自分が死に、新しい人生がはじまるということ。
そこを受け止めずして物語は動き出さないと、
教えて頂いた気がします。
どんないのちも影響しあって生き死にを
繰り返している。
星も、山も、海も、魚も、亀も、鳥も、
動物も、人同士も、人以外の存在も。
長野県内では、長野市グランドシネマズで公開中。
よかったら観てみてください。
どこまでも、美しい映画です。
関連記事