葦木啓夏Blogー創世記ー

信州 長和町には、二校の小学校があります。
長門小学校と、和田小学校。

今日は、和田小学校におじゃましてきました。



からまつの木造でつくられた校舎は、明るさを感じます。

古代、長い平和を築いてきた長和町の和田小学校のこどもたちと大事なひととき。『祈り鶴』を練習しました。
来週、長門小学校のみんなと、和田小学校のみんなといっしょにこの唄を唄い、録画をします。そして、終戦記念日に合わせ、数日間・長和町のケーブルテレビで放映される予定です。



授業の冒頭は、まず、長和町黒耀石体験ミュージアムの大竹幸恵さんが、なぜ長和のふるさとから平和の唄をうたうのか？説明してくれました。

『いまは豊かに思われる日本。長和町。でも69年前には「戦争」という悲しい歴史を体験して、多くのみなさんが亡くなられました。段々と時がたち、戦争を知らない世代の人たちが増えてきていますが、戦争があったことを忘れないように、その悲しみを繰り返さないように、古代一万年の平和を実現した長和町のご先祖様の子孫であるこどもたちといっしょに平和の歌声を発信していきたい。そんな提案を美咲さんからいただいて、長和町のこどもたちといっしょに平和の唄をうたう授業が今年で3年目になりました。…』

そして、私にバトンタッチ。
こどもたちと『祈り鶴』の内容の確認をします。

『この歌は、今から59年前に亡くなった佐々木貞子さんという広島の女の子のことを唄っています。
禎子さんは、2歳のころに広島に投下された原子爆弾の影響でふってきた放射能の混じった黒い雨に打たれて被ばくしました。小学校高学年になるまではとても元気で活発に生活していたのですが、12歳小学校６年生秋に、不治の病と言われていた白血病を発病。入院生活をすることになりました。そんな時、【鶴を1,000羽折れば願いが叶う】という言い伝えを信じて、元気になりたいという願いを込めて、同じく入院していた人たちと一緒に鶴を折り始めた。やがて1,000羽折り終わったのだけど、禎子さんの願いは叶うこと無く、亡くなられてしまいました。
そのことを無念に思った同級生のこどもたちが、禎子さんはじめ原爆の犠牲になった子ども達のために平和記念公園に平和を祈った像をつくりたいと立ち上がり、今も公園には、禎子さんが折り鶴を持った形の「原爆の子の像」という像が建っていて、日夜、千羽鶴が捧げられています。
禎子さんの折った折り鶴は、平和の祈りとなって今も生き続けています。
そんな禎子さん、平和のことを思って、みんなと一緒に唄えたらうれしいです。』