2015年04月13日
飯田、芸能ルーツの旅。
伊那谷に残る芸能は、古くからのものが
いまも保存されています。
4月11、12日と、
飯田の人形浄瑠璃をめぐる
芸能のルーツの旅に出てきました。




飯田の元善光寺。
御開帳なので、さすがに人がいっぱい。
御開帳・無料開放していたので、奥の間に入り
八十八カ所巡りのお砂踏みもしてきました。


舞台桜もとてもキレイ。
ちょうど満開を迎えていてしあわせな気分に。


竹田国際糸操り人形館では、
ペットサイズの獅子舞を観れたり、
体験ができておもしろかった。

翌朝、早起きをして散歩をしたら
龍のような雲を見つけた。



チンチンドンドンと
祭り囃子。音の方に走っていったら、
大きな獅子と出会いました。
上黒田大獅子舞!全長20m?家より大きい。

川本喜八郎人形美術館へ。大感動!
人形と人形の会話が、聞こえてきそう。
諸葛孔明、目から智慧と徳の高さが伝わる。
人形アニメーション「火宅」の上映。
元善光寺の奥の前で公開していた地獄絵。
中でも無間地獄の図が焼き付いていたので
まさにその中身の話で。。
なんとも、お経を読まれたような感覚に。







いよいよ下黒田諏訪神社の黒田人形座の上演。
人形浄瑠璃の世界は、体験しようしようと
思いながら、ここまで来てしまい、実ははじめて。
三位一体の人形遣い、
唄い語り泣き笑わせる太夫の巧み、
心情の音をつくる三味線、
物語のあらすじを伝える前口上。
どれも哀れなお話ばかりで、昔の、どうにもできない
浮世に生きた時代の人々の悲しみに、
情深く寄り添う内容だと思った。
(ハッピーエンドにならないところに意味がある)
肩を揺らし『ワタシ』の代わりにむせび泣く人形たち。
そのヒトガタ自分を重ね、生き別れ、行方不明、
生まれついての病気、戦、心の病、自殺、様々な
哀しみが『演じられる』ことで開放されるのか。
なんだか、すごく癒やされました。
人形浄瑠璃、奥深いです。
Posted by 葦木啓夏(Hiroka Ashiki) at 00:00│Comments(0)
│自分を育てる。