2014年06月18日
能登之華が咲きました!
今年から活発になって来ている"マツリシンガー"としてのお仕事。作曲家・鮎澤貴秀さんのおかげさまです。ありがたや〜〜m(__)m
石川県七尾を拠点とするよさこいチーム【白鷺童子(はくろどうじ)】さんの新曲「能登之華」(作曲・編曲/鮎澤貴秀)。
琴の音から始まる、風を感じるとても素敵な曲です。4月某日、ありがたいことに唄声で選んで頂き、歌唱レコーディング、かけ声レコーディングのお手伝いをさせていただきました。→その日のブログ
その時、代表の釜井さんから嬉しい一言。「能登よさこい祭り本番でも唄いに来て下さい。」この言葉を真に受けて……

6月14日(日)
本当に来ちゃいました!
能登だ!
七尾だ!
和倉温泉!
第18回 能登よさこい祭り〜〜〜!
潮の香り感じる、いい街です。

海〜〜〜〜

海鮮〜〜〜〜〜!
と、テンション上がって和倉温泉に着いたとたん、動画で見ていた「白鷺童子」の白とオレンジを貴重にした衣装を着ているみなさんが温泉宿の前の道を歩いているではないですか。急遽、タクシーを止め、駆け寄り、ごあいさつ。「この後、20分後に演舞するんですよ。葦木さんもいっしょにどうですか?」と! 急展開に、少し焦りながらも、合わせておけたら嬉しいなと思い、いざ、演舞



生の踊り、感激(涙)
美しくて、かっこよくて、しなやかで。振り付けの中に北陸の文化を感じます。歌唱についての個人的な課題を見つけて、一回やってみてよかったと思いました。
次の演舞は、和倉温泉 総湯前にて。

足湯があり、いいところ。観光客のお客様も、応援のお客様もいっぱい。

この回では唄わずに、地方車の上から拝見。

『能登の華!』
バッ!!!
花嫁のれんが、華のように、女踊りのみなさんによって開かれたときの感動。圧巻です!(涙)歌唱はこのあとすぐに入り、畳み掛けるように将来を近いあった二人を祝い、フィナーレへと持って行く構成になっています。なんともすてきな演出。
<花嫁のれん>とは
加賀藩の城下では幕末頃より花嫁が家紋をつけた「のれん」を持参し、婚家の仏間に掛け「のれん」をくぐり、ご先祖様を拝んでから結婚式が始まりました。今でも、この風習・伝統はこの地の人々に深く根付いています。(くわしくは、お茶の北島屋さんへ)

風習・伝統を大切にする白鷺童子のみなさんの気持ちが伝わってきます。↑この花嫁のれんのデザイン、彩色も、メンバーさんが徹夜でされたのだとか!すごすぎます。そして、昔から花嫁のれんをつくっている伝統工芸屋さんに依頼し、モノにしてもらったそうなのです。二羽の白鷺は、和倉温泉の発祥&白鷺童子の名前の由来にもなっている白鷺伝説からのモチーフ。若いクリエイター、芸術家が揃った、すばらしいチームだと思いました。
『花嫁のれん』
和倉の白鷺を背中に背負い
いざ、舞い踊る
『能登之華』
喜びも悲しみも 共に過ごした
ふたりの背中 照らし出す光
ふたり祝い 白鷺が空へ
能登の華は風に揺れる
願い込めて餞を贈ろう
君の未来 輝くように…

この一か月、毎日毎日、練習してきたそうです。
さあ、心ひとつに舞い踊ろう!
私も、白鷺童子の衣装を着て(どこにいるか分かりますか?)唄でみなさんといっしょに踊ります!
時は満ち、あの老舗旅館・加賀屋の前の「わくわくステージ」で演舞する時間となりました。いざ!


…今宵が繚乱の時ぞ。
白鷺が空へと舞い上がり
吉祥の華が大地にゆれる…
人と人との縁をむすび、架け橋とならん。
白鷺のように、華のように、白鷺童子は舞い踊る。
能登之華が、審査ステージに咲き誇りました!
シンガー冥利につきます。緊張感とやりきった喜びを分かち合えて、とても幸せでした!

演舞終了後、女踊りのみなさんと!

男踊りのみなさんと!
本当、一日目、おつかれさまでした!!

能登よさこい祭りに出場されてるチーム全員集合の交流会にも、参加させてもらっちゃいました。
かんぱーーーーい!!
楽しかったな。嬉しくて飲み過ぎた。

おつかれさまっ♪
*****
翌日も、能登よさこい祭り最終日だったのですが、打ち合わせがあったため、祭りを後にしました。きっと白鷺童子さんは大賞だ!と信じながら。

能登・七尾から沿岸沿いにずっと走って来て、たどりついたのは、ここ能登半島の突端にほど近い能登町真脇の「真脇遺跡」。
お魚の口をした土器だけではなく、海と土壌の湿度によって、普通なら風化してなくなってしまうようなもの…イルカの骨や、縄文人の人骨(!)、木材、木の皮で編んだポシェットなどが、そっくりそのまま保存された貴重な遺跡&資料館です。

今年で3年目。地元を大切に思う能登町の若者が中心となり、この遺跡のウッドサークルで、コンサートを行っています。
→ 2012年の様子
→ 2013年の様子
今年は、9月20日(土) 開催!
真脇縄文考古館ちかくに、温泉も湧いている「真脇ポーレポーレ」という宿もあるから一泊してもゆっくりできますね。

9月20日は、ウッドサークルで会いましょう♪
*****
そして、能登から信州への帰り道。
うれしい速報を知りました。

能登よさこい祭り、白鷺童子、大賞!
よかった、本当よかった!(涙)
笑顔と涙いっぱいの、大賞受賞演舞の動画です。
遠く離れた信州諏訪と能登。音楽という形の無いものでつながり、偶然によってめぐりあい、ひとつの作品として華開く。そんな経験をさせてもらえたことに、心底、感謝しています。貴重なであい、機会、ご縁を、本当にありがとうございました。
次なる山は、よさこい全国大会・高知ですね。
心から応援しています!

白鷺童子ブログに、能登よさこい祭りのご報告が楽しく、熱く綴られています。ぜひご覧下さい。
http://hakurodouji.blog.fc2.com/blog-entry-86.html
2014年06月18日
かんてんぐら満月ライブ。満月よ、永遠に……。
6月13日(金)満月。
いままで1年と4か月、15回続けて来た「かんてんぐら満月LIVE」が最終回を迎えました。
まさに天岩戸神話を彷彿するような展開にドキドキワクワクした最終回でした。シリーズ全体をとおしても【天岩戸神話】はテーマだったような気がします。
かんてんぐら満月ライブをとおして描かれた新しい神話は、ひとつの完成した作品として表現されたように強く感じられます。かんてんぐら満月ライブに関係したみなさま全員に心からお礼を申し上げたいです。

満月の夜は、古代からマツリが行われる特別な夜。縄文のマツリ場や、7年に1度の大きなマツリ 諏訪大社・御柱祭があるマツリの街「信州 茅野市」の「かんてんぐら」を舞台に、月に一回、楽しいマツリを蘇生するために毎月行ってきました。おかげさまでその役割を果たせたのではないかと思っています。


改めて紹介しますと、「かんてんぐら」は元々、養蚕が盛んだった時代に岡谷市にあり、繭を保管する繭蔵として使われていました。それが茅野市で寒天が盛んになった明治初期頃、岡谷から茅野の今の場所に移築され、寒天を保管する寒天蔵として使われました。(移築が出来たのは、使い回し・移築が可能な「板倉」という構造だったため。八ヶ岳山麓周辺にはそういった板倉が今も残っているそうです。)そんな歴史のある地域の宝を残すため、これからも使って行くため、現代に入り、地域のコミュニティースペースとして蔵の中を一新改築。今のような形となりました。時代時代さまざまな形で人々に使われ、愛され、生き続けてる蔵。それが、かんてんぐらです♪
満月ライブをふりかえってみると、いろいろやってきたなぁ……としみじみ。
【2013年】
3月27日(水) かんてんぐら満月ライブ初回
4月26日(金) 野田裕子さん(二胡)
5月25日(土) 映画「ふるさとがえり」上映会
6月23日(日) トコオタクヤさん(ギタリスト)
7月23日(火) 西辻善則さん(アコーディオン)
8月21日(水) 茅野市縄文ふるさと大使感謝報告
9月19日(木) ハーラウ・レレ・コアエ(フラサークル)
10月19日(土) 千年の森の物語発売記念ライブ
11月18日(月) おかめスペシャル!
12月17日(火) The クリスマスパーティー!
【2014年】
1月16日(木) The 新年会
3月22日(土) JUGGBEAT(パーカッションチーム)
4月15日(火) 春爛漫ウズメスペシャル
5月15日(木) 篠原竹吟さん(三味線)
6月13日(金) 最終回。満月よ永遠に… Panchan(ジャンベ)矢さん(響きの舞)
一回一回が別々の企画でありながら、関係し合っている、有機的な生き物みたいな。。大きな絵巻のように感じます。
さて、最終回はどんな感じだったのでしょうか。



夕方。かんてんぐらの前では満月カレーの良い香りが…。今回は最終回【Special BBQ カレー】。赤羽哲也くん、贅沢につくってくれました。今月のカレーも大好評。いままで毎月、工夫をこらしたおいしいカレーを本当にありがとうございました!

夜7時。かんてんぐら満月ライブスタート。多くのみなさんにお越しいただいて、嬉しかったです。
ふるまい甘酒。山岡さんがご提供くださいました。今月は、冷やし甘酒。冷たくって美味しい!あっという間になくなりました。
■葦木美咲ライブ
1.太陽の道
2.生きてゆこう


3.御柱〜ヨイサーエクサー
みなさんといっしょにマツリ気分!
4.心 kokoro

5曲目、ギタリスト・トコオタクヤさんといっしょに「私の森の風」。トコオさんの空間を自由自在にたゆたうギターの響きにのって、とても気持ちよく唄わせてもらいました。

6曲目「千年の森の物語」Panchan×トコオタクヤさん×葦木美咲という初の組み合わせでお届けしました。いつもとひとアレンジ違った新鮮な心地。
■Panchan(ジャンベ奏者)ライブ

Panchanは昨年秋からインドの修行へ行かれ、今年の春に帰って来たばかり。インド帰宅後の初ライブが今回でした。


矢(Ya)さんは今回、初めてお会いしましたが、水のように澄み切った素敵な方。満月ライブ最終回にふさわしいゲストをお迎えできて、とても幸せでした。
"オイリュトミー"という「響きの舞」を披露いただきました。言語と音楽が固有に持つ精神的な特質を表現するものとして、20世紀初頭に神秘思想家ルドルフ・シュタイナーが始めた動きの芸術。オイリュトミーの形成的・調和的な性質は、それ自体が貴重な療法であると同時に、シュタイナー教育においても重要な役割を果たしているのだそうです。(「世界に広がるシュタイナー教育」より)





力強く、しなやかに。


宮沢賢治「銀河鉄道の夜に」のワンシーンのオイリュトミー。表現される世界が、内側に広がる心象風景と重なって、心に淡い色彩のビジョンが浮かぶ。まるで星の海の中にいて、夢を見ているようでした。
エネルギーが表現として完結する。
「表現される」ことが、大事で、その表現されたものは静かな影響力として無限に広がるように感じられました。


【おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想第四次の銀河鉄道なんか、どこまででも行ける筈でさあ、あなた方大したもんですね。】

彼岸の世界に近い心地だったのでしょうか。とても平安で、静かで、美しい気持ちでした。
■アンコール

Panchanからリクエストをいただいていた「石の記憶」を、トコオタクヤさん・Panchan・葦木美咲・矢さんで初セッション!





…満月の夜 さあ始めましょう
岩々に捧ぐ 祈りは時をこえて…

大きな岩にささげたこの唄の響きを感じて舞う黄色い衣を纏った矢さんは、岩戸の前で踊る天鈿女命(アメノウヅメノミコト)のようでもあり、岩戸から出て来た天照大神のようにも見えました。神々しく、美しかった。

かんてんぐらのすぐ横に、芸能の神様であるアメノウヅメノミコトを祀る鈿女(おかめ)神社があるので、ずっと【天岩戸神話】にまつわるストーリーを思い描きながら続けてきましたが、最後の最後で、かんてんぐらの岩戸が開いたような、そんな気持ちになりました。あぁ、ありがたや……!
アンコールのアンコールをいただき「虹のチカラ」を演奏。そして、かんてんぐら満月LIVEが幕をとじ、新しい岩戸が開かれました。ここから、それぞれの新しい神話がはじまります。
ライブが終わっても、満月は毎月やってきます。だから、美しい満月を観ながら、これからもみなさんとつながりあっていけたら嬉しいです。

そして、いつかまた、満月の夜にお会いしましょう!
今まで本当に、ありがとうございました∞
【6月13日かんてんぐら満月LIVE・Thanks】
・お越し下さったみなさま
・Panchan
・矢さん
・トコオ タクヤさん
・満月カレー 赤羽くん
・甘酒 山岡さん
・写真 小鍛治輝洋さん 三好祐司さん
・音響 篠原正司(MEGAMI MUSIC)
・企画制作 葦木美咲/篠原正司(MEGAMI MUSIC)